東京大学と吉本興業がタッグを組んだプロジェクト「笑う東大、学ぶ吉本」から、人気芸人が東大の先生と「お笑い」について真剣に語った書籍『最強の漫才 東大と吉本が本気で「お笑いの謎」に迫ってみた!!』が、7月27日(木)に発売されました。




 


最強の漫才 東大と吉本が本気で「お笑いの謎」に迫ってみた!!

著者:東京大学×吉本興業
発売日:2023年7月
発行所:講談社
価格:1,430円(税込)
ISBN:9784065325568


 


「笑う東大、学ぶ吉本」プロジェクトとは

東京大学(東大)と吉本興業が2021年6月、東大の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせるプロジェクトとして立ち上げる。2021年6月には、地域課題の解決・事業化や笑いを通じた健康促進などを進めていく連携協定を締結。これまでに、東大大学院人文社会系研究科の佐藤健二とピース・又吉直樹によるオンライン特別講義「東大吉本対話」、東大生が漫才ワークショップなどに参加する体験活動プログラムなどを実施。同プロジェクトの一環であり、「笑いのコミュニケーションを科学する」という趣旨のもと、東大大学院の研究者と吉本の芸人が協力して行ったイベント「M-1グランブリを科学する!」から本書は生まれた。2025年大阪・関西万博、その先のSDGs目標達成年次の2030年を見据えながら、学術とエンターテインメントの積極的な対話、協働を推進し、持続可能な新しい価値の創出と未来への提言を目指している。

芸人をデータ分析!「M-1グランプリ」の応援がもっと楽しくなる!

本書には、「ルミネtheよしもと」のTwitterのデータからM-1勝者を予想する、「ファンのビッグデータからM-1勝者を予測できるか?」という研究結果が掲載されています。

この研究では、「ルミネtheよしもと」で行われる公演の宣伝ツイートや、そこに出演する芸人のアカウントについた「いいね」の数から、芸人の人気度がランク付けされています。

「人々に人気があるお笑い芸人は、基本的には面白いから人気があるわけで、M-1で優勝する可能性も高いと言えるでしょう」と、東大の研究者・浅谷公威さんは予想します。

今年もすでにエントリーが始まっている「M-1グランプリ」。みなさんも、人気ランキングをチェックして、「M-1」勝者を予想してみてはいかがでしょうか。



▲「お笑いファンのビッグデータからM-1勝者を事前に予測できるか?」


さらには、「芸人のSNSアカウント相関図から『売れる芸人の戦略』がわかる?」といった興味深い研究も掲載されています。

この研究では、よしもと芸人の「誰」と「誰」のファンが被っているかをTwitterから分析し、Twitterアカウントの内容や投稿テーマ、ファン層の類似度が高い芸人同士を近くに位置づけています。

第一線で活躍するベテラン芸人から駆け出しの若手芸人まで、幅広く掲載されていますので、ぜひ自分の“推し”がどこに位置づけされているのか、探してみてください。


▲「芸人のSNSアカウント相関図から『売れる芸人の戦略』がわかる?」


お笑い芸人が「笑いの本質」について語る!

本書では、NON STYLEの石田明さんや、笑い飯の哲夫さんといった、「お笑いを構造的に語れる」芸人が、漫才や笑いの本質についてじっくりと語っています。

各芸人さんのグラビアも収録されており、見どころ満載の一冊となっています。








本書の主な内容

プロの芸人・研究者が語り尽くす「お笑いの正体」

・「ベタは最強 アホは才能」――笑いの秘密を語ろう(NON STYLE 石田明)
・芸人のSNSアカウント相関図から「売れる芸人の戦略」がわかる?(東大大学院 坂田一郎)
・ど真ん中よりちょっと外がいい? 芸人が知らない「本当の位置と売れ方」(ゆにばーす)
・「究極の内輪人間」だから僕は勝てた(マヂカルラブリー 野田クリスタル)
・面白い「つかみ」で漫才の「本ネタ」はどこまで影響される?(東大大学院 植田一博)
・漫才の「つかみ」は挨拶に似ている?(トータルテンボス)
・「屁とお経とパンタグラフ」見えた! お笑いの原点(笑い飯 哲夫)
・M-1の勝者をファンのビッグデータで予測できるか?(東大大学院 浅谷公威)
・科学ではとらえきれない「魔物」がM-1には存在するのか?(オズワルド)
・特別企画 2023年のM-1勝者をちょっと強引に予測してみた


 


(記事/ほんのひきだし編集部)

※本記事は「ほんのひきだし」に2023年7月28日に掲載されたものです。
※記事の内容は、執筆時点のものです。