クリスマスと夏休みは、1年の中で名作や新作などさまざまな絵本がたくさん手に取られるシーズンです。
10月30日(月)に発売された絵本の新刊『うらがえしサンタ』は、ユーモア絵本の名手・苅田澄子さんのテンポのいい語り口と、高畠那生さんのスタイリッシュでとぼけた絵のセンスが掛け合わさった、今冬注目の1冊です。
作:苅田澄子、絵:高畠那生
対象年齢:3~5歳
発売日:10月30日
発行所:佼成出版社
判型:A4変型判
定価:1,540円(本体価格1,400円)
ISBN:9784333029099
『うらがえしサンタ』の内容
寝坊したサンタがあわてて服をうらがえしに着ると……黒い服を着た“うらがえしサンタ”になっちゃった!
そりは寒いから飛行機に乗ってきて、プレゼントはてきとうに配る。口が悪くて、なんだかエラそうなうらがえしサンタ。ですが、なぜか子どもたちには人気があるようで--。
いつもニコニコ、誰にでも優しいサンタクロースのイメージとは真逆のその姿から、サンタの本音が見えてくる!?
やりたい放題なうらがえしサンタにハラハラしながら、最後は心が温かくなるクリスマスシーズンの読み聞かせにぴったりな絵本です。
著者からのコメント
このたび、本書の発刊にあたって、著者のお二人(作:苅田澄子、絵:高畠那生)からコメントをいただきました。
苅田澄子(かんだ・すみこ)
子どもは(大人でも?)服を裏返しや前後を反対に着てしまうことがありますよね。…サンタさんもあるかな? 赤い服の裏は何色? 裏返しに着たら、いつものサンタさんとは違うお人柄になってしまったりして!?…などと妄想しながら書きました。すると、口は悪いけれど実はさびしがりやのサンタさんになりました。
【プロフィール】埼玉県生まれ。出版社勤務の後、フリーで編集をしながら、児童文学作家・小沢正氏に師事。『いかりのギョーザ』(絵:大島妙子/佼成出版社)でデビュー。
高畠那生(たかばたけ・なお)
今回のサンタさんが着てる服の裏地は、たまたま黒色でしたが、やっぱり何着か替えをもってると思うんですよね。それが青色の裏地だったとしたら暗い気持ちのサンタ、黄色の裏地だったらやっぱりカレー好きだったんでしょうか。クリスマスに暗い気持ちはいやですが、クリスマスにカレーはありかもしれません。
【プロフィール】岐阜県生まれ。東京造形大学美術学科卒業。絵本作家。2003年に『ぼく・わたし』(絵本館)でデビュー。『カエルのおでかけ』(フレーベル館)で日本絵本賞受賞。
書店に立ち寄られた際には、クリスマスのプレゼントの1冊として、親子での読み聞かせの1冊として、本書を手に取ってみてください。
(記事/ほんのひきだし編集部)
※本記事は「ほんのひきだし」に2023年10月24日に掲載されたものです。
※記事の内容は、執筆時点のものです。