第171回芥川龍之介賞、直木三十五賞が発表されました。
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芥川龍之介賞 受賞作

朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』



周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。
けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか?
そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。

最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。

新潮社
1870円(税込)
2024年7月12日 発売
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P144 四六判変型
ISBN9784103557319


松永K三蔵『バリ山行』



古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。

「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)

会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。

講談社
1760円(税込)
2024年07月29日 発売
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P168 四六
ISBN9784065369609


直木三十五賞 受賞作

一穂ミチ『ツミデミック』



大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。
ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったが――「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。
ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。
近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だが――
「特別縁故者」 鮮烈なる“犯罪”小説全6話

光文社
1870円(税込)
2023年11月22日 発売
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P231 四六判ハード
ISBN9784334101398