やり残したことにケリをつけるのが、本当の終活だ。

年金暮らしの原夫妻。妻の礼子はいわゆる終活に熱心だが、夫の英太は「生きているうちに死の準備はしない」という主義だ。そんな英太があるきっかけから終活をしようと思い立つ。それは家族や他人のためではなく、自分の人生にケリをつけること。彼は周囲にあきれられながらも高校時代の純愛の相手に会うため動き始める。やがて、この終活が思わぬ事態を引き起こし──。

講談社
1,870円(税込)
2024年9月11日 発売
ーーーーーーーーーーー
P360 四六変型
ISBN 9784065365687